食べても太らない油なんてあるの?

食べても太らない油

サシの入った高級なお肉は2切れで満足のぽっちゃりん(@aiaichan9)です。

美味しいお肉をお腹いっぱい食べたい願望はあるんですが、実際目の前にすると、ほんのちょっとで満足しちゃうんです。

サシの入ったロースやバラは、食べ過ぎるとお腹にもたれて次の日お腹の調子が悪くなるんですよね。

高級な食材は体に合ってないのかもしれません。。。

体には悪そうな油(脂肪)ですが、実は摂ったほうがいいものと良くないものがあるので、少し紹介してみようと思います。

では今日も【間違いだらけのダイエットコラム】をお楽しみください!

ダイエットに脂肪は良くない?

基本的に3大栄養素に入るくらいなので、脂質はとても重要な栄養素です。

問題はその摂取方法で、ダイエットというと、この栄養素の中の炭水化物をカットしたり、脂質をカットするという極端な方法が主流の時代がありました。

基本的に炭水化物は糖質(エネルギー源)で、主食が米なので、摂りすぎてしまっていることが多く、糖質のコントロールはダイエットの基本であることをなんどか伝えてきました。

▶【間違いだらけのダイエットコラム

脂質については、お腹のたるんだ脂肪というイメージがあるので、カットするのがあたり前だと感じてしまいがちですが、全てカットしてしまうのはよくありません。

3大栄養素に入っているくらいですので、脂質は必要不可欠な栄養素なわけです。

体の健康を保つために必要な脂質をカットしすぎてしまうと、肌の乾燥や髪の毛が傷んでしまうことに繋がります。
体を構成しているのが細胞だということはご存知だと思いますが、その細胞を取り囲んでいる細胞膜は、脂質から作られています。
つまり、脂質がなくなってしまうと、細胞が干からびてしまって、シワシワの状態になってしまうということです。

また、女性ホルモンや男性ホルモンに代表されるホルモンを作る材料になり、ホルモンがバランスよく働くことによって、体調を整えてくれます。
特に女性にとっては脂質の不足が原因で月経不順などになってしまうこともあります。

そんな脂質にも、摂取しないほうがいい脂質と摂取したほうがいい脂質があり、脂質が分解されたあとの脂肪酸をきちんと理解しておく必要があります。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

脂質が分解されると摂取した食材によって、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にわかれます。

飽和脂肪酸

飽和脂肪酸は、肉などの常温で塊になる【脂】で、熱を加えても形が残ったままになり、消化吸収するためには多くのエネルギーが必要になります。
また、摂りすぎると血液をドロドロにして血栓になってしまうので、摂りすぎに注意が必要です。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸は、さらに【オメガ9】【オメガ6】【オメガ3】というものに別れ、【オメガ9】は一価不飽和脂肪酸と言われて体内でも合成することが可能で、【オメガ6】【オメガ3】は必須脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)といわれて体内では合成することができないため、食事によって摂取する必要があります。

分類するとこのような感じです。

食べても太らない油

不飽和脂肪酸の中で、必須脂肪酸の【オメガ6】は、揚げ物などで使う油から、【オメガ3】は青魚やくるみなどに多く含まれている油から生成されます。

オメガ6とオメガ3

【オメガ6】が普段使っているサラダ油、【オメガ3】が魚やくるみなどから摂れる油から生成されるわけですが、日本人の多くは、【オメガ6】を摂りすぎて、【オメガ3】が不足していると言われています。

必須脂肪酸にもかかわらず、【オメガ6】は飽和脂肪酸同様に、血液をドロドロにしてしまい、生活習慣病のリスクファクターになってしまいます。
加えて、【オメガ6】はアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルゲンであるとも言われています。

だから、油は良くないというイメージを持つ人が多いわけです。

【オメガ6】を摂りすぎると、アレルギー症状を引き起こすだけでなく、次に紹介するホルモンの分泌に影響を与えて、太りやすく痩せにくい体になる危険が待ち構えているんです。

一方で、【オメガ3】は、血液をサラサラにして細胞膜に潤いを与える作用があるので、積極的に摂取したほうがいい油であると言えます。

必須脂肪酸である【オメガ6】【オメガ3】の理想的な摂取割合は、

【オメガ6】:【オメガ3】=【4】:【1】

とされていますが、魚をほとんど食べない人にとっては【オメガ3】がほぼ摂取できていないのが現状で、【オメガ6】を全く食べずに【オメガ3】を積極的に摂取するよう意識するくらいで、ちょうどバランスが取れるくらいになるでしょう。

太り過ぎ予防ホルモン「レプチン」

体脂肪は過剰摂取した糖質や脂質が備蓄されたものですが、その体脂肪を燃焼させてエネルギーとして活用するためには、体脂肪の燃焼を助けるホルモンがしっかりと働く必要があります。
そのホルモンの一つが【レプチン】で、蓄えられている体脂肪が増えすぎると体脂肪から分泌され、代謝を上げて体脂肪を燃やそうとするホルモンなんです。

つまり、【レプチン】はもともと人間の体に備わっている【太り過ぎ予防ホルモン】で、やせホルモンとも呼ばれています。

こんな危機管理機能が備わっているにもかかわらず、肥満が社会問題になっているのは、現在社会の飽和した食生活が原因だと言えます。

いつでもすきなだけ好きな時に食べたいものを食べられる世の中は、自然界で生きる生き物が本来持っている力を狂わせてしまうわけです。

基本的にわたしたちの体は、体脂肪が増えてくると【レプチン】が分泌されるのですが、レプチンがきちんとその役割を果たすための受容器(レセプター)がうまく働かなくなってしまっているんです。

レセプターがきちんと働かない原因の一つが【オメガ3】以外の油の摂取が多すぎることです。

血糖値があがりすぎたり下がりすぎたりするのは、血糖値を下げる役割を持ったインスリンが正常に働かないのが原因でした。
同じように、レプチンの役割を果たすためのレセプターが正常に働かないようになることで、増えすぎた体脂肪を燃焼させることができなくなってしまいます。

必要な栄養素を必要なだけ摂取することが大切で、少なすぎても多すぎても体には悪い影響を与えてしまうんです。

痩せるために油が必要?

こういってしまうと、少し語弊がありますが、痩せるためには必要な油を摂取する必要があるんです。
なので、脂質をすべてカットしてしまうことで、本来必要な脂質まで供給されなくなり、体のどこかに不具合が生じてしまうんです。

とはいえ、摂取するべき油は、小魚の油やナッツ類の油など、オメガ3で、動物性の脂質はできるだけ避けるよう心がけましょう。
もちろん、マーガリンに代表されるトランス脂肪酸はできるだけ摂取しないようにするべきです。

健康なからだを手に入れたいのなら、

▶ ダイエットしたいのに太る?痩せたいなら和食を食べよう!

で紹介した「まごはやさしい」を中心とした食事を心がけるようにしましょう!