シャローエギングにハマって餌木猿スーパーシャローをかき集めているぽっこりん(@ittirou51)です。
ルアーフィッシングにハマったきっかけがエギングだったのですが、あまりの釣れなさぶりとフォールを待つ時間が長すぎて数年エギングから離れていました。
そんな私ですが、アオリイカは食べたいので、Youtubeでエギングの動画などを観るのですが、その中で投げて巻くだけで釣れちゃうというものがあったので、動画と同じエギで場所も同じような場所で同じように投げて巻くだけエギングを試してみました。
するとビックリ!
これまでに経験したことのない9杯ものアオリを短時間でキャッチでき、それから今シーズンはかなりエギングにハマってしまいました。
どんなエギでも釣れるんだろうけど、動画では餌木猿のスーパーシャローを使っていたので、購入しようと釣具屋さんを回っても、動画のせいなのか、もともと人気商品だったからなのか、ほぼ売り切れ状態。
しょうがないので、メルカリで付加価値のついた餌木猿スーパーシャローをかき集めています。
最近になって、寒くなってきたので、ちょっと前に比べて釣れなくなってしまい、釣行回数も減っているので、前からちょっと困っていたスプールエッジの傷をきれいに直す方法を実践してみたので、今日はその方法を紹介したいと思います。
スプールエッジの傷
ほんと困っちゃうんですよねスプールエッジの傷。
釣りをしていると必ずと言っていいほど、立て掛けていたロッドが倒れ、地面にリールやロッドを打ちつけたり、地面に直置きしてしまったりして、スプールエッジに傷をつけてしまうことがあります。
ナイロンラインやフロロカーボンのラインならあまり問題はないのかもしれませんが、PEだとスプールエッジに傷がついていることでラインが切れやすくなってしまいます。
うちにもいくつか不用意に傷つけてしまったスプールがあったので、今回きれいにスプールエッジの傷を直す方法を試してみました。
スプールエッジを傷つけて困っている方の参考になるかどうかわかりませんが、とりあえず記録に残しておこうと思って記事にしました。
ちなみに今回使った道具は、一般の方の家庭にはないものがあるかもしれませんが、もしかしたら他のもので代用できるかもしれないので、想像力を働かせて試してみてください。
といっても紹介している方法を試して、スプールを損傷してしまっても責任は負えませんので、実行する場合はあくまで自己責任でのチャレンジをお願いします。
用意したもの
今回用意したものは、次の6つ
- 電動ドリル
- 耐水性サンドペーパー(#600、#1000、#2000)
- 液体コンパウンド(#3000、#7500、#9800)
- 使わなくなったリールのスプールシャフト
- 作業用ダンボール
- 高速リサイクラー2.0
電動ドリルが一般の家庭にあるかどうかという問題はさておき、どういうわけか我が家には電動ドリルもインパクトも揃っていました。
ちなみにインパクトの場合はドリルチャックアダプタが必要ですので、電動ドリルがある場合は電動ドリルで問題ありません。
あとはサンドペーパーと液体コンパウンドと使わなくなったリールのスプールシャフト、作業用のダンボールを用意しました。
スプールエッジの傷を直したいと考えるくらい釣りにハマっている人なら、高速リサイクラー2.0は保有しているのではないでしょうか。
個別にチェックしてみます。
電動ドリル
スプールを回転させる必要があるので、まず考えたのが、第一精工の高速リサイクラー2.0の長い方のネジにスプールを固定して回せないかと考えました。
ただネジがスプールの穴に入らないんです。
で次にインパクトドライバーがいいかなと思ったのですが、シャフトを固定するためのドリルチャックが必要になります。
そこではじめてわざわざドリルチャックを購入しなくても電動ドリルが使えることに気づいたわけですね。
ほんとなぜに最初から電動ドリルが思いつかなかったのか不思議です。
耐水性サンドペーパー
スプールエッジの傷をなくすには、スプールエッジを傷の深さまで他の部分を削る必要があるので、それなりに荒い番号のサンドペーパーが必要です。
刃こぼれした包丁を研ぐときも、荒砥、中砥、仕上砥という具合に順番に研いでいくのと同じように、#600→#1000→#2000という具合に細かくしていく必要があります。
3種類だけで良かったのですが、念のため#120から#3000まで12種類あるものを購入しました。
液体コンパウンド
液体コンパウンドは、SOFT99の液体コンパウンドトライアルセットを使いました。
耐水性サンドペーパーの#2000で磨いたあと、#3000、#7500、#9800の順番に磨いていきます。
このトライアルセットは、研磨用スポンジが付属しているので、別に研磨用のスポンジを購入する必要がないのでおすすめです。
使わなくなったリールのスプールシャフト
傷ついたスプールを電動ドリルに固定して回すためには、スプールシャフトが必要です。
とはいえ、使っているリールを分解して、スプールシャフトを取り出すわけにもいかないので、壊れて使わなくなったリールのスプールシャフトを再利用すればいいことを思いつき、逆回転してしまう古いシマノの1000番のリールを分解して、スプールシャフト周辺を取り出しました。
今回スプールエッジの傷を直すリールは、ダイワの2500番と2000番だったので、きちんと固定できるかどうか不安でしたが、なんとか無事固定することができて、電動ドリルにもセットすることができました。
同じメーカーの同じ番手のものがあれば理想的ですが、1000番と5000番という違いがなければ問題はなさそうな気がします。
ある意味ジャンク品のリールを安く買ってスプールシャフトだけ利用してもいいのかなと思います。
作業用ダンボール
こちらは特に必要というわけではありませんが、室内で作業したかったので、回転させてスプールエッジをを磨くため、削った金属やコンパウンドの液体が飛び散るのをブロックする意味で使いました。
なにかの商品を購入した時に梱包されていたダンボールです。
高速リサイクラー2.0
第一精工の高速リサイクラー2.0じゃなくても、ラインの巻取り機は、釣りにハマっている人なら、ラインを巻きかえたりするために必須のアイテムだと思うので、持っていない場合はこの機会に購入するのがおすすめです。
ラインが傷んできた時に反対に巻きかえたり、新品のラインを巻いたりする時にめちゃくちゃ役立ちます。
新品のリールとラインを一緒に購入して、釣具屋で糸巻きをしてもらうだけなら不要ですが、ラインを購入した時にいちいち巻いてもらうスプールを持っていくのも面倒ですよね。
第一精工の高速リサイクラー2.0があれば、ラインの空スプールにラインを巻き取って塩抜きするのもかんたんにできるので、持っておいて損はない便利アイテムです。
手順
まずは巻いているラインを高速リサイクラー2.0などを使ってもともと巻いてあった空のスプールに巻き取ります。
次にスプールシャフトにスプールを取り付けて、電動ドリルにセットします。
スプールエッジの傷の深さにもよりますが、傷が深い場合は最初から#600の耐水性サンドペーパーに水をつけて磨きはじめて傷がわからなくなるくらい他の部分を削り取れたら次の#1000に変更します。
各サイズのサンドペーパーで磨き終えるたびに、ティッシュペーパーに水を含ませてスプールを回転させながら汚れを拭き取ったあと、スプールを回転させながら乾いたティッシュペーパーで水分を取ります。
#600 → #1000 → #2000の順番で研磨していきます。
耐水サンドペーパーの#2000での作業が完了したら次は液体コンパウンドでの研磨に移ります。
液体コンパウンドは、液体をスポンジに少量垂らして、スプールをゆっくり回しながらスプールエッジに1周コンパウンドを行き渡らせて、回転数を上げながら磨いていきます。
電動ドリルをゆっくり回すのは最初だけで、最大出力で回したほうがスプールの回転が安定して、スプールエッジをきれいに研磨することができます。
液体コンパウンドの研磨もサンドペーパーと同じように、各サイズとも磨き終えるたびに、水を含ませたティッシュペーパーでスプールを回転させながら汚れを拭き取り、乾いたティッシュで水分を拭き取ります。
スプールエッジの塗装が剥げているだけの場合は、液体コンパウンドの#9800から研磨をはじめて、傷が消えない場合は#7500→#3000の順番で研磨し、傷がわからなくなったあと、再び#7500→#9800で磨いて最終的に鏡面仕上げになるように仕上げます。
こちらが作業前と作業後のスプールです。
ちょっと分かりづらいのですが、傷が綺麗サッパリ消えてスプールエッジ全体の塗装が剥げて鏡面仕上げになっています。
まとめ
はっきり言って、紹介した【スプールエッジの傷を電動ドリルと耐水性サンドペーパーと液体コンパウンドで鏡面仕上げに直す方法】は、ラインを傷める原因になる使えないスプールを完璧に復活させることができる方法なのは間違いありません。
気になるのは、もともとの塗装が剥げるので、サビや腐食の原因にならないかというあたりだと思いますが、スプールエッジの傷の部分はすでに塗装がはげているので、すでに錆びていてもおかしくないはず。
傷がついてからも何度か釣行に行ってるし、それなりに時間は経ってるけど錆びていないので、元々の塗装がなくても問題はないと思っています。
対象は、スプールエッジの傷を直そうと考えるくらいの高級なリールを持っている釣りにハマっている人なので、使えなくなったリールはあるとして、一番の障壁は、電動ドリルかインパクトドライバー+ドリルチャックがあるかどうかというところです。
まー、電動ドリルやインパクトは、今回の作業ではなくもDIYには必要な道具なので、割り切って購入してもそんなに高くはありませんし、液体コンパウンドのセットや耐水性サンドペーパーも2つで2,000円もしません。
購入リールの場合、替えスプールを購入するとなると、5,000円以上は必要になるので、今後ずっと使えると考えるとどれも買っておいて損はないアイテムじゃないかと思います。
ネットで【スプールエッジ 傷 修理】と検索すると、100均のアイテムで部分的に削って応急的に直したものが多い中で一番参考になったのが、こちらの記事です。
この記事を見て、インパクトドライバーが必要だと思ってしまったのですが、よくよく見るとインパクトドライバーにドリルチャックが装着されていんですよね。
とりあえず、今回紹介した方法でスプールエッジの傷は綺麗サッパリなくなり、鏡面仕上げにすることができたので、これでラインを傷める心配なく安心してフルキャストができるようになりました。
実際に実行するまで不安だった部分もありましたが、完璧な仕上がりに満足しています。
スプールを新しいものに交換して傷ついたスプールを処分するくらいなら試してみる価値はあるんじゃないでしょうか?
今回の作業に使った道具はこちらです。
電動ドリル
液体コンパウンドトライアルセット
耐水サンドペーパーセット
高速リサイクラー2.0
※これらに加えて使用しなくなったリールのスプールシャフトが必要です。