炭水化物を減らせば痩せられる?

炭水化物を減らせば痩せられるのか

米はやっぱり大好きなぽっちゃりん(@aiaichan9)です。

食事で米を食べないなんて日本人としてどうなんだろう?

と思ってしまいますが、よくよく考えると毎日食べなくてもすごしていけるんですよね。

土日の朝食はパンが多いし、スパゲッティや鍋なら米を食べません。

といっても炭水化物は結構摂ってますが。。。

今回のコラムはそんな炭水化物に注目してみました。

では、【間違いだらけのダイエットコラム】Vol.9をお楽しみください

炭水化物は糖のこと

三大栄養素という言葉を聞いたことがない人はいないと思いますが、炭水化物は、たんばく質、脂質に次ぐ栄養素の一つです。

タンパク質は、筋肉といった体の骨格を作るための栄養で、炭水化物と脂質は体を動かすためのエネルギー源となります。

つまり、ハイブリッド車で言うところの電気やガソリンといった感じです。

炭水化物も脂質も最終的にブドウ糖になり、グリコーゲンに分解されてエネルギーとして使われます。

炭水化物は、食品だとご飯やパン、麺類が代表的ですが、甘いお菓子なども炭水化物が含まれていて、基本的にエネルギーとなるのですが、摂りすぎると非常時に備えて体脂肪として蓄えられることになります。

エネルギー源としてブドウ糖に変換したのはいいけど、最終的に使われなかったので、長期保存できる脂肪にして備蓄しておこうという感じです。

なので、あなたが痩せたいのなら、ブドウ糖になるお菓子やジュース、ごはんやパン、麺類などの摂り方に気をつける必要があるということです。

こう言うと、炭水化物の代表であるご飯を抜くことから始める人がたくさんいると思います。

たしかにご飯を抜くだけで結果が目に見えて現れてきますし、実際にライザップなどでは糖質カットダイエットを基本にしてトレーニングを行っています。

しかし、ほんとに炭水化物をカットすることがはたして体に良いのか、あたりのことを考えてみましょう。

ちょっと怖い低血糖スパイラル

あなたの体には、血液が流れ、エネルギー源である糖や老廃物を運搬するインフラとなっています。

血液の中の糖濃度を【血糖値】といいますが、血糖値は炭水化物を摂取して消化吸収されたあとに上昇するようになっています。

つまり工場(体内)に梱包された原材料(炭水化物)を運んだあとは、原材料(生成されたブドウ糖)をコンベア(血管)で各部署(臓器)に送るようなもので、普段はあまり原材料が置かれていないコンベア内に、原材料がたくさん置かれているようなものです。

実際には血液内にはエネルギー源としての糖がどんどん運ばれ、全身に運ばれるのですが血液の中からそれぞれの臓器に糖を取り入れる役割を持っているのが【インスリン】です。

インスリンによって、血液の中から糖が取り出されることで血糖値が下がるという仕組みです。

このインスリンは血糖値を正常値に下げてくれる働きがあるのですが、血糖値のあがり具合によってインスリンの分泌量も変わってきます。
血糖値が下がれば、インスリンの分泌も減るということです。

そして、ここで重要になってくる値が

GI値(グリセリック・インデックス)

です。

炭水化物を減らせば痩せられるのか

この【GI値】は、血液の中の糖の吸収の速さを示したもので、元になる炭水化物の種類によって、数値が変わってきます。

例えば、白米やパンは80〜90で、納豆や枝豆は30程度です。

白米やパンによって急激に上がった血糖値は、血液の中からそれぞれの臓器に吸収される速度も高いといことです。
インスリンの働きは、多くなりすぎた血糖値を臓器や筋肉にエネルギーとして蓄えてくれます。

【GI値】が高い、つまり糖の吸収が早い食品の場合、食事によって急激に血糖値が上がったことによりインスリンが大量に分泌されたのに、現場に到着したときにはすでに大半の糖が吸収されてしまっている状態になります。

しかしインスリンは自分の仕事を行うので、今度は逆に血糖値が下がりすぎるという状況になってしまうんです。

つまり【高GI】な食品ばかり摂ることによって、血糖値が正常値以下になってしまい、さらに糖質を求めて食事をしてしまうという「低血糖スパイラル」にハマってしまう事があるんです。

低血糖スパイラルの先には、シュガーホリックという砂糖依存症の状態からの肥満、そしてインスリンの分泌ができなくなる糖尿病へとつながる最悪の結末が待っています。

誰でも糖尿病になる?

大切なことは、これまで伝えたようなことを知識として頭に入れておくことで、知っていればなにかあったときに普段の食生活を見直すきっかけになります。

ダイエットに関してだけなら、ここまで知る必要がないのかもしれませんが、いまは、

美味しいと思うものをすきなだけ食べていれば、誰もが糖尿病になる

環境に置かれているということを知っておく必要があります。

普段から食べすぎている人だけが気にするのではなく、普通に生活している人でも健康のことを考えて食事を取るようにしなければ、知らずしらずのうちに血糖値が高い状態になってしまいます。

それほど食に関しては美味しいものを食べたいという欲求を満たす環境が整っているということです。

大切なのは自己認識

わたしたち人類の歴史から考えると、パンや麺類やお菓子にジュースなどの生成された糖質を摂取し始めたのは最近で、進化の過程ではほんの一瞬です。

なので、高度の生成された人工のものをうまく処理できるだけの進化が追いついていない状態です。

だからこそ、私たちは自分の体に合った食事の摂り方を考えて、食生活を見直す必要があります。

重要なのは、自分の状態と置かれている環境をきちんと理解することなんです。

結局、炭水化物をカットすればいいの?

小難しいことを話してきましたが、じゃあ結局のところダイエットのために炭水化物を摂らないのはどうなのよ?という本質に戻ってみましょう。

もちろん、あなたがいま摂取している炭水化物の量を少し減らすことはダイエットには効果があります。
ダイエットに成功したとしても、極端な食事制限による炭水化物のカットなどをしていれば、間違いなくリバウンドを繰り返すダイエットになってしまいます。
さらに最悪な状況を考えると、低炭水化物ダイエットを長期的に行うことで、脳梗塞や脳卒中のリスクが高まるという研究結果もあるんです。

つまり、現状と全く違う状態を作り出してしまった場合、体の栄養バランスが崩れてどこかにそのひずみが現れてきます。

ダイエットをするにあたって、大事なことはあなたが食事によってどの程度のカロリーを摂取しているか、どんな種類の食品を摂取しているのかを把握し、できるだけ【GI値】の低い炭水化物を取ることを意識しておくことなんです。

今回は、いろいろと小難しいことを紹介しましたが、ダイエットに成功するために重要なことをお伝えしている【間違いだらけのダイエットコラム】もごらんいただいて、ダイエットに役立てていただければと思います。

▶【間違いだらけのダイエットコラム