世界最小の3軸ジンバル【ATOM】で撮影した動画を作ってみた。
ガジェット担当のぽっこりん(@ittirou51)です。
2018年後半に海外のクラウドファンディングサイト【Indiegogo】で募集していた世界最小の3軸ジンバル【Snoppa ATOM】に初出資。
特に動画を作っているわけじゃなかったのですが、79ドルという低価格に思わず申し込んでしまったんです(笑)
海外発送なので送料が30ドルほどかかっちゃいましたが、AppleStoreで見た【DJI iPhone用OSMO Mobile 2】15,500円(税別)と比べると5000円以上は安く手に入れることができました。
最初の段階では59ドルだったのですが、Facebookに広告が流れてきたときにはすでに59ドルはSOLD OUTで、79ドルが最安値でした。
募集していたのが10月ごろで届いたのが12月末なので、ほんとに届くのか少し不安でしたが、無事手元に届いてホッと一安心。
そんな世界最小3軸ジンバル【Snoppa ATOM】ですが、なかなか使うチャンスがなく、たまになんてない動画を撮るだけでした。
今回、スキーに誘われたので、絶好の機会とばかりに【Snoppa ATOM】を使って撮影してみました。
使ってみて感じたことをレビューしていきますよ〜。
Snoppa ATOM撮影動画
ということで、まずは撮影してみた動画をごらんください。
最初にATOMで撮ったゴンドラからの映像とATOMなしで撮ったゴンドラの映像を入れているのですが、支柱に差し掛かったときにゴンドラが揺れるんですね。その時には体も揺れるので、わかりにくいですが、少し手ブレしています。
ATOMで撮るともちろん手ブレは入っていません。
その後の動画は、自分も滑りながら滑っている人を撮影していますが、結構スピード感のある映像が撮れました。
Snoppaアプリの機能である顔追跡機能を使っているので、ある程度は人を追いかけてくれますが、持ち手を動かすスピードや人の移動する速さによって追跡機能が機能しない場合もありました。このあたりは撮影を繰り返してATOMになれるしかありません。
スキーで滑りながら撮っていたのですが、安定したパラレルターンができるくらいの人なら、かなりいい感じの動画を撮影できるはずです。
撮りながら、
これめっちゃたのし〜!!
なんて叫んじゃいました。
滑りながらの撮影なので、そんなにスピードが出ていたわけじゃないんですが、意外とスピード感のある映像になっててびっくりしました。
もっと慣れたら、もっとプロっぽい映像も撮れそうです。
Snoppaアプリ
この映像は、Snoppaの公式アプリで撮影しているのですが、iPhoneのカメラアプリでも撮影可能です。
ただし、それぞれのボタンに対応している動作が違っていたり、ボタン機能を十分活用できなかったりします。
Snoppa ATOMを使うときは【Snoppaアプリ】を使うのがベストです。
Snoppaアプリには、使い方を解説しているチュートリアルもあって、ある程度使い方をマスターすれば撮影が楽しくなること間違いなしです。
このアプリで一番便利なのがちらっと紹介した【顔追跡機能】
その名のとおり、撮影者が被写体の移動に合わせてカメラの方向を変えなくても、カメラが自動で人の顔を認識して勝手に追跡しながら撮影してくれる機能です。
Snoppa ATOMをテーブルに固定して自分を撮影すれば、あなたの動きに合わせてカメラの向きも自動であなたについてきてくれるというすぐれものです。
ただし、あまりに速い動きだとついてきてくれません。
ボタン一つで180度回転させたり、縦横を回転させたり、アングル固定のボタンがあったりと多機能なので、アプリに入っているチュートリアルで使い方を学ぶ必要があります。
使いこなせるようになると、iPhoneでかなりクオリティーの高い動画が撮れるでしょう。
Snoppa ATOMのいいところ
プロみたいな動画をiPhoneで撮れるようになる【Snoppa ATOM】のいいところを3つ上げてみました。
誰も持っていない
まず、今回撮影したスキー場では、誰も同じものを持っていませんでした。
まーあたりまえっちゃ当たり前。
この時点で手に入れているには海外のクラウドファンディングで購入している必要があったので絶対数が少ないですもんね。
それに自撮り棒を持っている人はいても、3軸ジンバルを持っている人も絶対的に数が少ないです。
言ってみれば、誰も持っていないものを持っているという優越感に浸ることができちゃいます。
手ブレはまったくない
次に、自撮り棒だと手ブレしちゃいますし、普通に撮影しても手ブレします。
その点、3軸ジンバルのATOMを使えば、手ブレは全くありません。
プロモーションビデオにもありますが、走りながら撮影したとしても、なめらかな映像が撮れます。
手ブレを気にせず撮影できるというのは動画を撮影する人にとって必須の機能といえますね。
専用アプリがある
Appストアの専用アプリの評価はかなり低くて、散々なアプリのような印象を受けてしまいますが、新しいiPhoneじゃないのが原因です。
実は、私も以前使っていたiPhone6をATOM専用に使おうと思っていたのですが、iPhone6の性能が低いためか、かなり動作が不安定でした。
ファームウェアアップデートも頻繁にエラーが起こるし、突然電源が落ちるし、低評価なのはしょうがないと思います。
なので、当初の予定を諦めて【Snoppa ATOM】で撮影するときは、iPhoneXを使うことにしました。
最新のガジェットを使おうと思ったら、最新のガジェットに見合ったiPhoneが必要になるということです。
理由は、それだけのスペックが必要になってくるからです。
例えば、Macにしたって動画編集をしようと思ったら、それなりのスペックのMacBookProが必要になります。
それと一緒で【Snoppa ATOM】を公式アプリで使おうと思ったら、高スペックのiPhoneが必要ということですね。
専用アプリの機能をきっちり使おうと思うのなら、せめてiPhone8あたりが必要になるんじゃないかな。
高スペックのiPhoneを持っている場合は、公式アプリがおすすめです。
Snoppa ATOMのイマイチなところ
いいところを紹介した後にイマイチなところを紹介するのはこころ苦しいのですが、イマイチなところがあってこそ、いいところも引き立つというものなので、きちんとイマイチなところも紹介しておきます。
可動域を超えると自動で縦になる
3軸ジンバルはくるくる回転できる軸もありますが、360度回らない軸も2つあります。
撮影中にこの2つの軸の可動域を超えそうになると勝手に横撮影から縦撮影に変わってしまいます。
また、可動域を超えてしまったときは一つの軸が固定されてしまい、ATOMが自動的に電源を落としてしまいます。
このあたりは撮影の技術的な問題で、何度か撮影しているとコツが掴めてくるのですが、最初は少し戸惑ってしまうかもしれません。
ワイヤレス充電が遅い?
ここはかなり誤算だったのですが、今回はiPhoneXのバッテリーが40%くらいから撮影をはじめました。
2本ほど滑った後に低電力モードのアラートが出てたのですが、ワイヤレス充電のボタンを知らない間に押してしまい、オフにしていたことが原因でした。
ただそのあと、ワイヤレス充電をしながら撮影していたのですが、充電は減る一方だったので、撮影にかかる電力が充電を上回っていたと考えられます。
スキー場という温度の低い場所での使用ということも一つの原因かと思いますが、バッテリーの消耗がかなり激しい感じがしました。
ATOM本体の充電は全く余裕があったので、有線でiPhoneとつないで撮影したほうがいいかもしれません。
やっぱりちょっと重い
世界最小という名のもとに販売されているので、さぞかし軽いんだろうと思っている人がいるかも知れません。
そんな人の誤解をまねかないようにあえて言っておくと、
普通に重いです
他のジンバルから比べるとかなり軽量になっているとは思いますよ。
でもね、普通にiPhoneだけ持って撮影するのに比べると400g以上は重くなるわけです。
それをもって撮影していると普通に疲れます。男性は疲れないかもしれませんが、女性は間違いなく疲れてしまいます。
そんなもんだと思っている人には問題ありませんが、プロモーションビデオを見るとかなり軽そうなイメージを持ってしまいがちなので、あえてイマイチなポイントとしてあげておきました。
自分が動いて撮影するのに最適
Snoppa ATOMのいいところとイマイチなところを紹介してきましたが、ワタシ的には総合的にかなり満足のガジェットです。
通常販売になっているので、クラウドファンディングのときより値段は上がっていますが、iPhoneをつかってプロみたいな映像が撮影できる世界最小の3軸ジンバルは、私的にかなり魅力的なアイテムです。
手ブレを気にする必要がないので、iPhone用の望遠レンズを装着すれば、お子さんの運動会の撮影にも使えるので、子供撮影用に新たにビデオを購入する必要もなくなりますね。
評価 | 4.0 |
---|
一番活躍する場面はやはり、撮影者が動きながら撮影するシーンです。
今回のスキーでの撮影なんかはiPhoneだけでは撮影するのは不可能ですし、走りながら撮影するのにも向いています。
屋外でのちょっとしたショートムービーを作りたい人にもおすすめですし、iPhoneでクオリティーの高い動画を作りたい人にはぜひ試してもらいたいアイテムです。
動画のクオリティを上げたい人へ
一昔前では考えられなかったことですが、超一流のクオリティーを求めない限りはiPhoneで十分クオリティーの高い動画を撮影することができるようになっています。
本来、映像のプロの世界でしか使うことができなかった不規則で不要な揺れを抑える装置であるスタビライザーの機能が、誰もが使える価格帯で販売されて、どんどん個人がプロの技術を活用できる世の中になってきています。
Youtubeを覗いてみればわかりますが、一昔前ならテレビで流れていたような動画が普通にYoutubeの世界に溢れかえっています。
その気になれば、誰でもプロみたいな映像が作れるという世界が訪れているんです。
より手軽に、より簡単に、だれもがクオリティーの高い動画を撮影し、編集できるわけです。
どんなことでもやってみるとわかるんですが、できるとめちゃくちゃ楽しくなってきます。
プロみたいな映像が撮影できて、動画編集までできると、もっとクオリティーの高いものを作りたくなってくるんですよね〜。
わっかるかな〜?わっからないだろうな〜。
このあたりの感覚は個人にもよりますが、【Snoppa ATOM】で動画を撮影すると、めちゃくちゃ動画のクオリティーが高くなり、なんだかそれだけで楽しくなってくるので、動画撮影を楽しんでいる人はぜひ【Snoppa ATOM】を試してみてください。
評価 | 4.0 |
---|