イチロー引退会見で残した心に響く名言

イチローの引退会見をツイッター実況してみたぽっこりん(@ittirou51)です。

2019年3月21日はほんとに忘れられない日となりました。
あのイチローが引退した日ですからね。

イチローファンにもかかわらず、普段野球中継を見ない私ですが、20日21日の日本でのメジャーリーグ開幕戦は見ないわけにはいかないでしょ!

ってことで、2日ともきっちりイチローの姿をチェックしていたのですが、20日の交代の仕方があまりにも異様な雰囲気で、一気にイチローの引退説がネットで話題になっていました。

こんな交代の仕方はアメリカでは普通にあると言いつつも、ゲームの時間短縮のためのルールを作っているメジャーでは、特別なイベントでもない限り、こんな時間を使うような演出はないでしょう。

この時点でやっぱり引退だよね〜!

ってなりますよね。

で、次の日の試合中に、イチローが試合後に記者会見なんて情報が飛び込んでくれば、間違いなく引退会見になるでしょ。っていうかそれしかありません。

日本のテレビでは「試合後にイチローが会見を開く。その内容はイチローのみ知る」なんてことを言ってましたが、MBLの公式サイトでは「Ichiro to announce retirement after this morning’s game.(今朝の試合後にイチローの引退会見)」と伝えていたんですね。

日本とアメリカの表現の差なんでしょうかね。

そんなイチローの最後の座席はショートゴロ。
全力で1塁へ駆け抜ける姿はイチローそのものでした。

そして、8回にベンチへ下がるときの様子は、言葉に表せないくらいイチローの偉大さを感じさせるものでした。

そして、延長12回の攻防の末、マリナーズが勝利を収めた後、東京ドームに残るファンの目の前に姿を表したイチローがグラウンドを回る姿はすごかった!

この後、引退会見に望んだイチローからは、心に響く名言が生まれました。

そんな名言を残しておこうと思います。

重ねることでしか後悔を生まないことはできない

これまでの決断に後悔や思い残したようなことは?

イチロー

今日のあの球場での出来事、あんなものを見せられたら、後悔などあろうはずがありません。
もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたことははっきり言えるので、重ねることでしか【後悔を生まない】ということはできないのではないかと思います。


やり続けて重ねることが、悔いを残さない唯一の方法ということですね。
やってきてきたイチローだからこそ言える重みのある言葉です。

野球だけでなくてもいい自分の好きなものを見つけてほしい

子どもたちにぜひメッセージを!

イチロー

メッセージかぁ。苦手なのだな。

まあ、始めるものは野球だけじゃなくてもいいんですよね。熱中できるものや夢中になれるものを見つけることができれば、それに向かってエネルギーを注げる。そんなものを早く見つけてほしい。

それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる影に向かうことができると思うんです。

でも見つけられないと壁が出てきたときにあきらめてしまうと思うので、いろんなことにトライして、自分に向く、向かないというより、自分が好きなものを見つけてほしい。


野球じゃなくてもいいってところがかっこよすぎ!
すべての子どもたちに響いてほしい言葉ですね〜。

ほんと没頭するってのは大切です!

記録にそれほど意味はない

最も印象に残っているシーンは?

イチロー

この後、時間が経ったら、今日のことがまっさきに思い浮かぶことは間違いないと思います。

それ以外ということであれば、いろいろな記録に立ち向かってきたということ。記録を目指してやってきたんだけど、もちろん後輩が先輩の記録を抜いていくのはしなければいけないことだけども、そのことにそれほど大きな意味はないというか、今日の瞬間を体験するとそのことが凄く小さく見えてしまう。

わかりやすい例でいうと、10年200本続けたとか、オールスターでMVPを獲ったことはほんとに小さなことに過ぎないと思います。


いやいや記録は凄いことです!

しかし、それよりも大切なことがあるということ。
記録は抜かれるけど、現役最後に日本でメジャーの舞台に立って、ここまでできたのは、まさに、人にはできないようなことを積み上げてきたからじゃないでしょうか。

記録よりも記憶に残る存在になったイチローだからこそ言える言葉です。

人に喜んでもらえることが一番の喜び

イチ・メーターのエイミーさんを含め、ずっと応援してくれたファンの存在は?
イチロー

日本のファンの方の熱量は普段感じることが難しい。

日本の方は表現が苦手という印象だったが、今日あんなことが起きて、完全にその考えが覆った。

内側に持っている熱い想いを表現したときの迫力は今まで想像できなかったこと。

ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためや見てくれる人の喜びにもなると思っていたが、人に喜んでもらえること一番の自分の喜びに変わってきた。

ファンの存在なくしては、自分のエネルギーは全く生まれないと言ってもいい。

自分の存在がファンを喜ばせていたのではなく、ファンが喜んでくれるからこそ、自分が頑張れる。
この心境に至るまでには長い道のりがあったと思います。

もう、悟りの境地ですね。

野球のことを愛し続けた

イチロー選手が貫いたもの、貫けたものは?
イチロー

野球のことを愛したことだと思います。

これはかわることはなかったですね。えっ!おかしなこと言ってます?僕?

全然おかしくないですよ!

かっこよすぎです。野球を愛してその思いは変わらなかったというのは。

プロ野球選手になりたいという夢がかなった後はそうじゃない野球を夢見ている

肩のものをおろしたときに違う野球が見えて楽しくなってくる?
イチロー

プロ野球生活の中ではそんなことはなかった。

ただ、子供の頃からの夢がかなって、最初の2年は1軍と2軍を行ったり来たりして楽しかった。

でも、3年目に仰木監督にレギュラーで使ってもらってからは、急に番付を上げられてしんどかった。

力以上の評価をされるのはとても苦しい。達成感、満足感を味わうことはたくさんあったけど、純粋に楽しいってわけじゃない。

皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢が叶った後は、そうじゃない野球がしたい夢を見ている自分があるときから存在した。

プロ野球でそれなりに活躍した人間でないと草野球を楽しむことはできないのではないかと思っていて、そんな野球をやってみたい。

最後の言葉には反論しちゃいますが、草野球は夢を挫折した人たちがほとんどです。
だから、草野球が夢を叶えた人たちしか楽しめないというのは同意できませんが、夢を叶えた人たちと一緒に草野球ができるというもの楽しみの一つになっているのは間違いないでしょう。

一つの道を極めたイチローだからこそ言える一言ですね。

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