やりたいことをやっているので我慢の感覚がない

最も我慢したものは何?
イチロー

僕、我慢できない人なんですよ。

我慢が苦手で、楽なことを重ねている感じですね。

自分ができること、やりたいことを重ねているので、我慢の感覚はありません。体を動かしたくてしょうがないので、体を動かすことを我慢することはたくさんありました。

それ以外はなるべくストレスが無いように考えて行動してきたつもりですが、家では妻が料理をいろいろ考えて作ってくれますけど、ロードに出るとなんでもよくなってめちゃくちゃです。

なので、今訊かれたような趣旨の我慢は思い当たらないですね。

我慢しない人。

まさしくここもホリエモンと一緒ですね。

やりたいことだけをやっている。

やりたいことを我慢するよりもやりたいことだけやってればいいという日本の教育が最も拒否反応を起こしそうな発言ですが、歴史がそれを証明しているわけです。

やりたいことをやり続けることで、一流になる可能性があるわけなので、そんな芽を潰してしまっている日本の教育はやっぱり改革が必要でしょう!

大谷は世界一の選手にならなければいけない

後輩たちに託すことは?
イチロー

雄星のデビューの日に引退を迎えたのはなにかいいな〜と思っている。

もう「ちゃんとやれよ!」という思いですね。
短い時間でしたけど、すごくいい子で、こんなにいい子がいるのかなって感じです。頑張ってもらいたいです。

翔平は、アメリカの選手に対して物理的にサイズ的にも劣らないのにあの機敏な動きができる選手で、そんな選手は他にはいないので、ちゃんと怪我を治して世界一の選手にならなきゃいけないですよね。うん

菊池雄星選手の大物エピソードは省略しましたが、その話を聞いているとメンタルが凄いと感じました。
それくらいぶっとい神経していないとメジャーでは活躍できないんでしょうね。

大谷選手もぜひ、イチロー選手を超える世界一の選手になってもらいたいものです。

必ずどの瞬間も違う。これは飽きが来ないですよね。

野球の魅力とは?

イチロー

団体競技なんだけれど、個人競技だというところ。

チームが勝てればそれでいいかというと、全然そうじゃない。
個人としても結果を残さないと生きていけない。

チームとして勝っていいれば、チームとしてのクオリティーが高いはずなのに、決してそうではないし、そこが魅力で、おもしろいことは間違いないですね。

あとは、同じ瞬間がないということ。必ずどの瞬間も違うということ、これは飽きが来ないですよね。


筋書きのないドラマと言われるように、どのスポーツにおいても同じ瞬間はありませんよね。
一瞬一瞬が全く違うからこそ、スポーツはこれだけの人を引きつける魅力を持っているんだと思います。

決して変わってはいけないこと、大切にしなくてはいけないものを大切に。

イチロー選手がいない野球をどう楽しんだらいいか?
イチロー

2001年に僕がアメリカに来てから、この2019年の野球は全く別の違う野球になりました。

頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。。。

選手も現場にいる人達もみんな感じていることだと思うんですけど、この5年10年しばらくこの流れは止まらないと思うんですけど、本来は野球は頭を使わなきゃできない競技なんですよ。(これ言うと問題になりそうだな)

でもそうじゃなくなってきているのがどうも気持ち悪くて。。。
野球の発祥はアメリカですから、危機感を持っている人って結構いると思うんですよね。

だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてなくて、日本の野球は頭をつかうおもしろい野球であってほしいと思います。

アメリカの流れは止まらないので、せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなくては行けないものを大切にしてほしいと思います。

これは、データ分析による極端なシフトに代表されるデータに基づいて選手にそのとおり動かせようとしているってことなのかな?

確かに極端なシフトをみるとびっくりするよね。

頭を使った駆け引きがなくなってきているって言いたいのかな?

たしかにこの意味合いだったら、イチローが言うように問題になりそうな気がしないでもないですね。

できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えば挑戦すればいい

夢を叶えて成功してきて、何を得たと思う?

イチロー

成功かどうかってよくわからないですよね。

どこからが成功で、そうじゃないのかというのは僕には全く判断できない。

だから僕は成功という言葉は嫌いなんですが、メジャーリーグへの挑戦に限らず、新しい世界に挑戦するというのは、大変な勇気だと思います。

あえてここでは成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生むだろうと思います。

やりたいのなら、やってみればいい。

できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えば挑戦すればいいんです。

その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんです。

自分なりの成功を勝ち取った時に達成感があるのかといったら、僕には疑問なので、基本的にはやりたいと思ったことに向かっていきたいですよね。

何を得たかというと、まあ「こんなものなのかなあ」という感覚ですかね。


もうまさに悟り。
すべてを受け入れるという感じですよね。

それに、やりたいのならやってみればいい。

心強い言葉ですね!

大人になると、なんだかんだいってやれない理由、やらない理由をあれこれ考えて、結局挑戦をしません。
ほんとにそれがやりたいことなのか考えて、ほんとにやりたいことなら、やればいいんですよね。

やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいじゃないですか!

少しでも税金を払えるようにがんばります

ユニホームを脱ぐことで神戸になにか恩返ししたいことは?

イチロー

神戸は特別な街です。

恩返しって何することなんですかね。

僕にとって選手として続けることでしか、それができないと考えていたこともあって、できるだけ長く現役を続けたいと思っていたこともあるんです。

恩返しか〜。

じゃあ、少しでも税金を払えるようにがんばります。


おっと、税金払ってなかったんですか〜!

と突っ込んじゃいそうですが、アメリカに会社を作ってて、アメリカの会社と日本のCMとかの契約をしているのなら、日本には税金を払っていないんでしょうね。

ということは、拠点を日本に戻すんでしょうか?

これからのイチローの動向からは目が放せませんね。

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